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前回に引き続き今回は年齢設定に関する裏事情その2です

前回、馳夫氏の年齢設定を実年齢の7掛けにするとただ人の3倍の寿命という原則に反するというところで終わりましたが、馳夫氏に関しては年齢換算がちょっと複雑な可変式になっています

どうしてそうなったかという理由として、単純に210歳寿命をただ人70歳相当の一律換算してしまうと、20歳の馳夫氏がおおよそ7歳相当の換算になってしまい、それはさすがにいくらアルウェンが桁外れの肉食女子だとしてもあまりにも鬼過ぎる…というのがひとつあります

そこで当二次創作的に初陣15歳設定からの逆算で、実年齢の7掛けだと20歳の馳夫氏は14歳相当、初陣には少し早いのですが、そこは双子のエルフががっちりサポートしているという事で書き手的にはOKの範疇で、なおかつアルウェンに食われてしまうのもこの年齢なら当二次創作的には“お子様”ではなくあくまで“成人前の少年”なのでOKとしました

同時に、当二次創作では馳夫氏とデネパパは同じくらい西方の血が濃いという設定にしている為、デネパパも7掛けにしましたが、そうするとこれが、フィンドゥイラスとのご成婚時には見た目32歳相当のデネパパと26歳(一応)のフィンディは違和感なくお似合いの美男美女となって、書き手的には納得、となる訳です

ただ、何もこんなめんどくさい理屈をつけて年齢設定しなくても、ヌメノール人の老化には個人差があるとか、ある年齢以上は見た目老化しない、とか、そういう設定にすればいいだけだとも言えるのですが、その様な設定にしたとしても、書き手は職業病でつい理屈を考えてしまいます

例えば“その個人差の要因は?”とか“老化が止まる原因は?”とか(^^;

で結局、個人差で老化が止まるとしても、その根拠が補完できないと書き手の手は止まってしまう…という訳です

という事でいろいろ理屈をひねり出し、まずは馳夫氏、デネパパともに実年齢の7掛け西方齢というところからスタートしますが、指輪戦争が始まる3018年には二人の見た目年齢が大幅にひらきます…というのは、当二次創作のビジュアルイメージが「LOTR」準拠の為ですが、デネパパの老化が進むのはパランティアの石を使ったから、という原作追補編にのっとっており、パランティア使用時より年齢換算率を変えてあります

そして馳夫氏ですが、この年齢換算を始めてから実に面白い事に、換算前に考えていた今後の馳夫氏の行動がこの年齢換算で補完されてぴたりとはまり、書き手的にはぼんやり考えていたお話の根拠を得る形となった為、「王都」以降のお話が自然発生的に増殖強化されました

実はこの後馳夫氏は7掛け西方齢から2度大きな転換点を迎え、そこで年齢換算率が変わり、結果的に210歳崩御の齢にはただ人年齢70歳相当になる…というお話しがあります

馳夫氏、デネパパとも転換期のお話しはまだ先の事となりますが、「王都」の後、馳夫氏がデネパパとフィンディの結婚をやっかむというシリーズ4回目の「婚姻(仮)」と、いよいよボロ兄誕生のシリーズ5回目「予兆(仮)」までは二人とも7掛け西方齢でのお話となりますので、どうぞそれまではビジュアルイメージ18~34歳くらいの馳夫氏とデネパパを想像しつつお読み頂ければ…と思います

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